whiteLightWhiteHeat

今日は本ブログのニックネームでも使用しているVelvet Underground(ヴェルヴェット アンダーグラウンド)の2nd アルバムWhite Light White Heat(ホワイトライト ホワイトヒート)について整理します。

アルバム

1968年に発売されたVelvet Undergroundの2nd アルバムです。1stアルバムで参加していたプロデューサーのAndy Warhol (アンディー ウォーホル)とNico (ニコ)はLou Reed (ルーリード)により解雇され、代わりにTom Wilson (トム ウィルソン)がプロデューサーとして参加しています。アンディーウォーホルはこの時期には既にVelvet Undergroundい対して興味を失っていたようですが。。。

ルーリードとJohn Cale (ジョン ケイル)がやりたい事をぶつけ合っている感がプンプンで、非常に実験的、他のアルバムに比べるとポップな要素が薄くかなり前衛的でな作品に仕上がっています。一方でギターリストのSterling Morrisonが ”メンバー全員が確実に同じ方向に向かっていた” と言っているとおり、不思議とアルバムとしてまとまりのある印象です。この種の作品は、前衛さが先行し、聴くに耐えられい曲となることもありますが、ルーリードのメロディセンスが歯止めをかけ、ギリギリのバランスを保っています。

またVelvet Undergroundらしく全曲基本的に1テイクのみ、ライブ及び即興音楽のような緊張感があります。

概して評論家からは無視され、ファーストアルバムと同様に商業的に成功しませんでした。後年様々な著名アーティストにカバーされることにより再評価され、ローリングストーン詩が選ぶ500 greatest albums of all timeでは293位にランクインしています。

トラック

ドラッグ、セックス、女装等のアンダーグランドなテーマが多い作品です。よってごく一部の方しか歌詞に共感はできないと思います。またWhite light white heat, Here she comes now は複数の意味を持つ曲として知られています。Here she comes nowは、

“She ever comes now (彼女が来る)” と繰り返すシンプルな歌詞なのですが、この”She (彼女)”は、女、ドラッグ、ギター(音楽)の三つの意味を含んでいると言われています。ドラッグと彼女の二つの意味を持つと言われる、ボブディランの代表曲”I Want You”に似ているかもしれません

最も有名なのは、ドラッグクイーン(男性の女装)をテーマにした17分にも及ぶシSiste ray (シスターレイ)です。Joy Division, Sucide等様々な前衛的アーティストによってカバーされています。個人的にはこの曲、Modern Lovers (モダーン ラバーズ)のRoadrunner (ロードランナー)、Sex Pistols (セックス ピストルズ)のAnarky in the UK (アナーキーインザUK)が非常に似ていると思いますが、私だけでしょうか。。。まあ影響を受けていない訳がないですが。。。

Velvet Underground: Siste Ray
Modern Lovers: Roadrunner
The Sex Pistols: Anarchy in the UK

個人的に本アルバムで一番好きな曲がThe Gift (ギフト)。ルーが大学時代に書いた短編小説をジョンケイルが朗読しているものです。歌詞/小説の要約は下記の通りです。

若者ウォルドーは二ヶ月以上マーシャに会えていない。マーシャは貞操を保つ事をウォルドーに約束したが、ウォルドーは心配、妄想に耐えられず眠るのもままらない。マーシャは酒の勢いで他の男と寝ているのではないか。。。日に日に彼女への不信と妄想が暴走する。彼女は僕が必要だ、きっと会いたがっている。しかし僕には会いに行くお金がない。ある日彼は自分自身を梱包して郵送する方法を思いつく。彼女はきっと驚いて、喜んでくれる。

一方マーシャは、友人のシーラとお酒を飲みすぎてビルと一夜限りの関係を持った事を後悔している。二度とダイキリは飲まないわ。その時大きな郵便物が届く。ウォルドーは箱の中でマーシャが何を言うか楽しみにしている。しかしマーシャ、シーラは差出人をみてこう言う、”あのバカのウォルドーからだわ”。

マーシャとシーラは段ボールを開けよう試みるが、入念に梱包されておりなかなか開けることができない。イラついたシーラは大きなハサミを持ち出す。良い考えがあるの。シーラはそのハサミでダンボールを勢いよく突き刺す。はさみはウォルドーの頭を貫通、朝日の中で血がアーチを描きながら噴き出した。

タブーで共感できない歌詞が荒削りで前衛的、衝動的な音楽と相まって”ああこれぞモダンアート”と思ってしまうのは私だけでしょうか。

有名アーティストによるカバー

先述の通り、商業的には成功しておりませんが前衛的なアーティストの中では伝説的なアルバムとなっており、様々なアーティストによりカバーされています。下記にいくつか紹介させて下さい。

David Bowie(デビット ボウイ)によるWhite Light White Heatのカバー。

David Bowie: White Light White Heat

Nirvana (ニルバーナ)によるHere she comes nowのカバー。

Nirvana: Here she comes now

Yo La Tengo (ヨ ラ テンゴ)によるI heard her call my nameのカバー

Yo La Tengo: I heaed her call my name

Joy Division (ジョイディビジョン)によるSister rayのカバー

Joy Division: Sister Ray

変わり種としては、Dries Van Notenでの2011SSコレクションのランウェイでのThe Giftの使用

Dries Van Noten 2011SS Runway

他にもSex Pistols (セックス ピストルズ), Suicide (スーサイド), New order(ニュー オーダー), Galaxie 500(ギャラクシー500)にもカバーされています。

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